デザインフェスタギャラリー原宿にて線画展に出展しています。~4/13まで

どくおとめ絵本 その①

dokuotome picture book

絵本を作ろうと思ったきっかけ

2020年は世界を蔓延するコロナウィルスによって、私も先の予想もできず気持ちも落ちつきませんでした。置いて行かれたような?思いにもなりました。子どもの学校も休校になり毎日どう過ごそうと考えたとき、ふと想像することは自由だよな?と感じる事がありました。定型のものがそうでなくなったとき、新しく自分で考えたらいいんだと思うと気が楽になりました。時間だけはあったので「今しかできない何かを作りたい」と思い立ち、長年傍らに留めていたどくおとめを絵本で表現することにしました。

絵本でなにを伝えたいか

15見開き32ページのストーリーを考えて周りの人に見せて何度も言われた言葉です。絵本というと、ほっこりしたり最後はよかったねで終わるお話にしなければと思い込んでいました。でも私のどくおとめを題材にするならこれじゃないねと何度も言われるうち、私はほっこりするために絵本を作りたいわけじゃないかったわとやっと気づきました。それからは覚悟を決めてどくおとめに向き直しました。

どくおとめ?

イラストを始めたきっかけは、20代後半から生活が変わるような事が続けてあり、色々落ち着いた頃になって怒りのような気持ちが湧いてきて?どくおとめというタイトルを付けてネットにイラストを投稿していました。自分にはないキャラクターを描いて気持ちを鼓舞してたのかなと思います。その後、KERAというファッション雑誌のコーナーイラストを描かせていただいたり、数回イベントに出展したりしていました。イベントで絵を買ってくれた女性が「なんだか元気が出た」と言ってくれて嬉しかった思い出があります。反骨心丸出しで描いていた頃から時が経ちましたが、これからも大切にしたいです。

ノートに落書きしたような絵本を目指して

学生時代やる気のない子でよく教科書に落書きをしていました。二十数年前のものですが、らくがきの思い出に高校の現代文の教科書を1冊持ち続けています。

この絵本でも思いをノートにらくがきして気持ちをぶけるように描くのはどうだろうと思い挑戦してみました。